調査研究

技術基準の制定

調査研究技術基準の制定・改正のための調査
研究国の技術基準は、鉄道における事故や災害を防止することにより、利用者の生命を守る安全の根幹として制定され、常に高い水準が維持されるよう必要な改正が行われています。その改正作業には、技術開発の動向や、鉄軌道事業者の実態を把握し、これらを検証することにより、適切な技術基準を可能とするもので、当協会は、国鉄時代から基準の変遷経緯を熟知しており、また専門技術に精通した全国の会員関係会社のネットワークを活用して、技術基準の制定・改正に資するための調査研究を実施しています。

鉄道施設に係る専門技術を必要とする調査研究
鉄道施設の経年による変状調査及び保全方法、災害復旧方法の検討等専門的技術を必要とする調査研究は、技術基準と同様に、長年の経験を生かした調査・資料収集が重要です。 当協会は、鉄軌道事業各社からの委託を受け、専門家のご指導を得てこれらの調査研究を実施しています。

日本工業規格の原案の管理

現在25種類のJIS原案を管理しています。
協会がJISに関わったのは、1956(S31.)6月に軌道パッドJIS制定への協力を理事会で承認したことに始まります。その頃、日本国有鉄道使用物品企画調整委員会が(1952(S27)2月)に設置され、1953(S28)に軌道パッドの規格を決定している。
その後、1956(S31)6月に始めて工業技術院から軌条パッドのJIS原案作成を正式に当協会が受託し、以後関係する原案の管理を行っています。
一方、JRSは、1964(S39)4月に制定(物品等標準化管理規程総裁達第171号)され、当協会では鉄道線路にJRS改廃の掲載を開始し、1986(S61)10月まで続いた。JRSとして管理されて来た鉄道施設用品は、国鉄民営化後、JISに統合されたものもあります。JISの原案管理の業務は、国際規格ISOとのダブルスタンダード解消に向けた取り組みを含め、製造者や使用者と連携を取ながら進めています。